凸型敷地のいえ

凸型敷地のいえ

自宅に仕事場のあるご夫婦と同居予定の親御様のための住宅計画です。
敷地は都内の住宅密集地で南側に凸型形状をしています。
都心部の圧迫感のある環境下に開放的な空間をつくる計画です。

場  所:東京都杉並区
敷地面積:102.08㎡(30.88坪)
延床面積:105.93㎡(32.04坪)
家族構成:ご夫婦(40代)+親(70代)1人

敷地形状そのままの形でボリュームを入れてみます。敷地を容積的に最大限使うことは可能ですが、、、。しかし南側の自身の建物の影響で日当たりが悪くなる、そして南側に窓を設けても周囲の目線が気になって窓が開けられない、といった窮屈な家になってしまいそうです。

とここで敷地をよーく観察してみると、、、唯一視線が抜けるところがあります。敷地の中心あたりから東に向かう方向です。


建物のボリュームを2つに分割し中心を開放(中庭)してみます。こうして出来た中庭と、視線の抜ける方向へ開かれた建物の骨格が出来上がります。

1階

中央の中庭(04)を挟んで北側は共用+親御様エリア、南側はご夫婦エリアとしています。

玄関(03)は創作品の展示スペースも兼ねている為、中庭を介して玄関と趣味室(06)にゆるいつながりを持たせています。将来的に趣味室は自宅オフィスになる予定です。

2階

2階は南側を広めのバルコニー(06)にすることで日照を確保し開放的な空間にしています。ワークスペース(05)で行き詰ったらバルコニーでほっと一息つけます。

玄関(03)

アプローチは建物脇から入るように玄関に入ります。
左側の引き戸よりシューズクローゼット(05)に入ると廊下を介して洗面所(09)へと抜けることができます。

趣味室・客間(06)

玄関から続く空間で中庭との一体感を出しています。
主に親御様お友達の集いの場になります。床暖仕様で冬はほっこり暖かく夏はひんやり涼しい、一番居心地のよい空間です。


キッチン(01)

家族みんなで食事の準備がしやすいよう、作業台はキャスター付きとしています。回転させて作業したり、屋外での食事の際はバルコニー付近まで移動可能です。

バルコニー(06)

ダイニング(03)から連続するバルコニーは、食事はもちろんハーブを育てたり家庭菜園もお楽しみいただけます。暖かい日には軽い運動の場としても最適な場所です。
隣地からの視線を気にすることのないように南東(共同住宅側)の壁はやや高めに設定しています。