ドイツ・ポーランド旅行記3

前回に続きベルリン市内の観光です。
ベルリンといえば「壁」。ということで壁巡りをしていきます。
ブランデンブルグ門の北側に位置する「ベルリンの壁記念公園」へ向かいます。

Brandenburger Tor(ブランデンブルグ門)駅から
Alexanderplatz(アレクサンダー広場)駅→Bernauer Str.(ベルナウアー通り)へと地下鉄で移動しました。

東西冷戦時、東ベルリンから西ベルリンへの人口流入を防ぐための「壁」。
その跡地には鉄製ポールのオブジェが立ち並び、かつての壁の存在を彷彿させます。

緑のある長閑な公園に、当時の壁の一部が保存されています。

壁の高さは3m程度。
思っていたよりかなり低い高さで、助走をつけ走り登れば超えられるかも⁈という印象があったのを覚えています。

道路の向かい側に見えるのは、展望デッキのある「ベルリンの壁歴史博物館」(Berlin Wall Memorial)です。
東西冷戦時代の歴史資料の展示室があり、壁の役割や仕組みについて知ることができます。こちらは無料で見学できました。

ようやく外国との戦争が終わったというのに、国内でこういった惨事が続いていたという事実に、心が締め付けられます。
展示を読み進み、二重の壁になっていて、、、ふむふむ、、なるほど。と理解したところで、展望台へ登ります。

展望デッキから眺めてみると、先ほど壁際を歩いた際には想像もつかなかったニ重の壁が、はっきりと顔を見せました。

手前と奥の壁の間は空き地のようになっていますが、ここは監視エリアです。
このエリア内には監視塔もあり、地雷や攻撃犬を使ったりして、壁を乗り越えようとする人々を逮捕、射殺していたそうです。

1枚目の壁(第一関門)を乗り越え、次の2枚目の壁へ辿り着くまでに、監視エリア(死の帯と呼ばれています)を突破しなければならない、、。
現代を生きる私たちにとってはゲームの中の世界なのかと思うほど、想像も付かない恐怖だったと思いますが
これが私たち人間が犯した事(連帯責任)と思うと心が痛いですね。。。

ところでこの辺りの道を歩いていると、とても愛らしい信号機をいくつか見かけました。
人型フォルムのデザイン、可愛いくないですか?!

青のひと(すすめ)
赤のひと(とまれ)

実はこの魅力的なデザインは旧東ドイツ時代の歩行者用信号機のキャラクターで
AMPEL:信号機
MAN:男
というドイツ語の言葉を組み合わせて「AMPELMAN(アンペルマン) 」と命名されています。

東ドイツ発祥のアンペルマンはベルリンの壁崩壊後、西ドイツが東ドイツを吸収する形で東西統一された為、一時は絶滅しかけました。
そんな中、ベルリン市民が東ドイツの親しみのあるこのアンペルおじさんを残そうと
芸術家や行政に訴えかけ、2005年には公式信号機として採用することになったそうです。

今ではベルリン統一、平和の象徴としてベルリン市内では9割の信号機が切替わり
ドイツ全域でもこのアンペルおじさん信号が増殖中です。

そしてベルリン市内には「AMPELMAN SHOP」がいくつかありグッズ販売の他、カフェの展開もしています。
私もお土産に、Tシャツやカレンダーを買った記憶があり
お会計の際には、遥々日本からようこそと店員のお姉さんが何故かグミをくれたのを覚えています。

もちろん喜んで頂きましたが、、、今思うに、、まさか、、
子供だと認識されていた可能性って、、、
(日本人あるある)


次回も引き続きベルリン観光の記録を綴っていきます。